【中医協】外来管理加算は「総合医」の評価を/支払い側の意見書  PDF

【中医協】外来管理加算は「総合医」の評価を/支払い側の意見書

 中医協の支払い側と診療側の委員は7月18日の基本問題小委員会で、それぞれ基本診療料に対する考え方を提示した。支払い側は「基本診療料に関する意見」の中で、外来管理加算は2014年度改定で患者を総合的かつ計画的に診る役割を担う医師を評価する仕組みに改変すべきと提案した。

 中長期的な検討課題として、患者を総合的かつ計画的に診る役割を担う医師の養成と普及を促進するため、こうした医師の活動を評価する包括的な報酬の在り方について検討すべきとした。同じく中長期的課題として、外来診療の中で標準化が可能な疾病から定額払い方式の導入に向けて検討するよう提案した。

 このほか中長期的な課題としては、入院で出来高払い方式を廃止し、原則として定額払い方式に移行すべきと主張。DPC制度も現行の1日当たり包括払い方式から1入院当たりの定額払い方式への移行を検討すべきとした。

 一方、次期改定に向けては「入院基本料」「初・再診料、外来診療料、各種加算」「診療報酬の簡素・合理化の推進」の3つの方向から提案。入院基本料では「急性期病床に看護必要度や診療密度が低い患者が入院している可能性があり、検証・分析が必要」とした。

 次期改定の主な検討内容として▽入院基本料は、主に看護配置に基づき設定されているが、社会保障・税一体改革に示された病院・病床機能の分化と関連づけた検討▽看護配置と診療密度・看護必要度との関係、入院期間等に関する調査に基づき患者の状態像に対応する評価方法を導入し、看護必要度が低い患者が、高い入院基本料を算定できない仕組みの構築▽入院前の検査等を入院基本料に包括化させる検討―なども挙げた。(7/19MEDIFAXより)

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