【中医協】入院基本料「看護配置主体」見直しへ/中医協小委で一致
中医協の診療側・支払い側の各側委員は7月18日の診療報酬基本問題小委員会(小委員長=森田朗・学習院大教授)で、看護配置がベースとなっている現在の入院基本料の構造を見直す方向で一致した。各側とも「医療必要度」を基準に入院基本料を評価する必要性を指摘。今後は医療必要度をどのように評価して入院基本料に反映させるかが焦点となりそうだ。
支払い側の白川修二委員(健保連専務理事)が「看護配置をベースとしている入院基本料を改善すべきとの意見では診療側と一致していると思う」と述べ、診療側の西澤寛俊委員(全日本病院協会長)も「看護配置だけでやっているのはおかしい、という点では完全に一致している」と応じた。
●検討の手法で微妙なズレも
診療側は入院基本料を見直す際は「医学管理料」「看護料」「室料」など入院基本料の構成要素を整理してコストを議論する必要があると主張した。
一方、支払い側の白川委員は「何を基準に点数を付けるかで考え方が違う」と述べ、医療必要度を「急性期」「回復期」「亜急性期」などに分けて評価する方向性を目指すべきと提案。診療側が提案している入院基本料を構成する要素の分析については「膨大な時間がかかる」とし、病院経営上、入院基本料がどのような位置付けにあるのかや、1ベッド当たりの診療報酬の内訳などを整理すべきとした。(7/19MEDIFAXより)