【中医協】不正請求、中医協でも議題に/東京医大茨城センター問題受け
東京医科大茨城医療センター(茨城県阿見町)の保険医療機関の指定が12月に取り消されることを受け、中医協総会は10月3日、厚生労働省保険局医療課に処分の概要やこれまでの指導・監査の実施状況について報告を求めた。森田朗会長(学習院大教授)は重要な問題との認識を示し、次回以降の総会で議題として取り上げることとした。
白川修二委員(健保連専務理事)は「大学病院ともあろうものがと憤りを感じる」と発言。診療側委員に対して病院のモラル向上を呼び掛けるよう求めた。監査が行われた他の地域の事例の中には見過ごされた不正請求も相当あるだろうと指摘し、「不正請求については100%返済する仕組みをつくっていただきたい」と対応を求めた。
一方、嘉山孝正委員(全国医学部長病院長会議相談役)は大学病院を代表する立場から、東京医科大分院での不正請求ついて「あってはならないことで残念だが、(今回は)例外だ」と述べた。(10/4MEDIFAXより)