【中医協】一般病棟入院基本料の定義付け必要/診療側の意見書  PDF

【中医協】一般病棟入院基本料の定義付け必要/診療側の意見書

 中医協の診療側委員は7月18日の中医協・基本問題小委員会に提示した基本診療料に関する意見で、2014年度診療報酬改定の検討課題として、入院基本料では▽看護師の月平均夜勤時間72時間ルール▽12年度改定で入院基本料に包括化された栄養管理実施加算の基準を満たさない場合の診療報酬上の対応―などを挙げた。

 中長期的な取り組みでは「入院診療の要をなす一般病棟入院基本料の定義付けに関する議論」を行うよう提案。入院基本料は2000年度に入院時医学管理料、看護料、室料・入院環境料が包括されたが、現状では何がどのように評価されているかが不明とし、「入院基本料がもっぱら看護配置基準ありきで評価される構造は適切とは言えない」と指摘した。

 一般病棟入院基本料は、包括化前の入院時医学管理料などにさかのぼりながら▽基本的な医学管理に必要な費用▽基本的に医療従事者配置に必要な費用▽基本的な施設・設備および環境の維持に必要な費用―を明確に定義付けることが必要とし、原価、コスト調査の必要性を示した。

 その上で、一般病棟入院基本料の評価体系の在り方、加算や特掲診療料による評価との関係などについて検討すべきとし、基本問題小委の下にワーキンググループを設置し、詳細な検討を行うことを提案した。(7/19MEDIFAXより)

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