【中医協】「入院基本料算定できない恐れも」/中医協・鈴木委員
基本診療料の在り方を検討する中医協・診療報酬基本問題小委員会で6月6日、鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、4月以降の管理栄養士の離職などによって栄養管理体制の基準を満たせなくなった有床診療所では入院基本料を算定できなくなる可能性があると指摘し、3月31日時点で「栄養管理実施加算」を届け出ていた有床診が入院基本料を算定できなくなったり、診療報酬を減額されたりしないよう2年間の経過措置を行うよう厚生労働省に求めた。
保険局医療課の鈴木康裕課長は、基準を満たせなくなった場合についても届け出により3カ月間の猶予期間を設けていることなどを説明。4月に把握した段階では、基準を満たせずに算定不可になった有床診は存在しなかったとも述べた。医療課は4月20日付の疑義解釈(事務連絡)で、基準を満たさない医療機関の実態を早急に把握し、さらなる対応が必要かどうかを検討しているとしている。(6/7MEDIFAXより)