【マイナンバー】マイナンバーに医療情報、「機密性への対応必要」/田村厚労相  PDF

【マイナンバー】マイナンバーに医療情報、「機密性への対応必要」/田村厚労相

 一人一人の国民に番号を割り当て、社会保障や税などの情報を一元的に管理するいわゆるマイナンバー関連法案の質疑を行うため、4月11日に衆院厚生労働委員会などの連合審査会が開かれた。当初のマイナンバーの仕組みに医療情報が含まれていない理由について田村憲久厚生労働相は、医療機関の初期投資をどのように賄うのか、また、機密性の高い情報を取り扱うことへの対応などが必要になると説明。「(個人の)医療・健康情報が漏れたら大変なことになる。厳しい対策を取らなければならない」と理解を求めた。日本維新の会の伊東信久氏の質問に答えた。

 マイナンバーに医療情報が含まれない点については、甘利明経済再生(一体改革)担当相も「医療に関しては極めてセンシティブな分野」と説明。マイナンバーの運用を始めてから3年間の知見を基に、医療分野への対象範囲の拡大についても議論をしたい考えを示した。

 田村厚労相はマイナンバーに医療情報を加えることで生まれる可能性やメリットにも言及し、「個人を特定できない形にしながら『ビッグデータ』として取り扱い、傾向を分析しながらより有効な治療法を導き出していける可能性がある。個人に対しても自身の情報を閲覧すれば、健康管理に役立てることができる」と述べた。(4/12MEDIFAXより)

ページの先頭へ