【フランス】医師が医療費抑制計画に抗議、無期限デモ/フランス首都
フランスの首都パリで11月12日、数百人の医師が政府の医療費抑制計画に抗議して無期限の抗議デモを行い、多数の診療所などが休診したため、救急センターなどに駆け込む患者が続出した。
フランスでは政府管掌保険制度に基づき医師に支払われる医療費は固定されており、医師がそれを上回る医療費を請求する場合は、患者が自己負担するか、保険でカバーする仕組みになっている。政府は医師が請求する追加医療費に上限を設ける計画。
フランスの医療制度は各国から高い評価を受けているが、デモに参加した医師は長時間勤務や医療費抑制計画に不満を表明、徐々に米国的な自由診療方式に移行するのではないかと懸念している。【パリAP=共同】(11/15MEDIFAXより)