【データ】老健と介護療養、退所先は「医療機関」が最多/10年調査
厚労省は2月9日、2010年介護サービス施設・事業所調査の結果を公表。介護保険3施設を退所した人の行き先で最も多かったのは、介護老人保健施設と介護療養型医療施設がそれぞれ「医療機関」で、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)が「死亡」だった。
10年9月中に介護保険3施設を退所した人の行き先を見ると、介護老人保健施設では「医療機関」が48.9%で最も多く、「家庭」23.8%、「特養」9.3%と続いた。介護療養型医療施設でも最多は「医療機関」の34.7%で、次いで「死亡」33.0%、「家庭」12.1%。一方、特養では「死亡」が最多の63.7%を占め、「医療機関」28.9%、「家庭」2.9%の順だった。退所者が入所前にいた場所で最も多かったのは老健が「医療機関」で52.6%、介護療養型医療施設も「医療機関」で75.2%、特養は「家庭」で31.8%だった。
介護保険施設の入所者の要介護度は重度化傾向にあり、施設別の平均要介護度は介護療養型が4.39と最高。次いで特養が3.88、老健が3.32。1人当たり平均利用料(10年9月中の在所者)を見ると、介護療養型医療施設が8万5067円、老健が7万8561円、特養が6万1054円だった。
訪問看護ステーションについては、10年9月中の利用者1人当たりの訪問回数を見ると介護予防サービスで4.0回、介護サービスでは5.5回。1事業所当たり利用者数は介護予防サービス5.3人、介護サービス43.9人で、1事業所当たり延べ利用者数は介護予防サービス21.3人、介護サービス243.3人だった。
1事業所当たりの常勤換算看護・介護職員数を見ると、訪問介護が7.7人、訪問看護ステーションが4.人、通所リハビリテションが8.1人だった。常勤換算看護・介護職員1人当たりの延べ利用者数(10年9月中)は、訪問介護が91.0人、訪問看護ステーションが79.2人、通所リハビリが72.2人だった。
10年10月1日現在の状況について調査を実施し、回答のあった活動中の施設・事業所(延べ23万1145カ所)などについて集計した。(2/10MEDIFAXより)