【データ】全国的に死亡率が減少、地域差も縮小傾向/厚労省  PDF

【データ】全国的に死亡率が減少、地域差も縮小傾向/厚労省

 厚生労働省は3月1日、「都道府県別にみた死亡の状況」(2010年)を公表した。前回調査の05年と10年を比較すると、男性は全都道府県で、女性は鳥取を除く都道府県で年齢調整死亡率が低下した。男性の死亡率は前回に続いて、長野が最も低く青森が最も高い。女性も前回と同様、長野、新潟、島根が低く、青森、栃木、大阪、和歌山が高くなっており、死亡率の高い県と低い県の固定化が見られた。全国的な年齢調整死亡率の低下に伴い地域差は縮小傾向にある。前回と比較すると、女性の自殺がやや上昇した以外は全死因で死亡率は減少した。

 厚労省は1960年以降5年ごとに人口10万人当たりの死亡率の状況を報告している。高齢化率の高い都道府県では死亡者が相対的に多いため、年齢構成が異なる地域間でも比較できるよう調整した年齢調整死亡率を算出し、死亡率の全国的な分布などについて、都道府県別・男女別のデータを示して年代的な推移を把握している。

 三大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の死亡率は低下し、死亡状況が改善されている。特に胃の悪性新生物による死亡は、男性で32.7から28.2に、女性で12.5から10.2に死亡率が低下。地域別でも男女とも45都道府県で低下するなど大きな改善が見られた。(3/2MEDIFAXより)

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