【チーム医療】看護以外の業務拡大、法律関連事項を議論/ チーム医療推進WG
厚生労働省は8月26日の「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」(WG、座長=山口徹・虎の門病院顧問)に、看護師以外の医療関係職種の業務拡大について、関連団体の要望を踏まえ「法律改正に関わる事項」として論点を提示した。議論の対象となったのは▽救急救命士▽診療放射線技師▽理学療法士▽臨床検査技師▽薬剤師―の5職種。議論の結果、各論点ごとに一定の方向性は共有した。
救急救命士については、特定行為を実施する場所として「救急搬送先の医療機関スタッフに患者を引き継ぐまで」とすることができるかどうか検討する。現行は「救急車に乗せるまで」と「救急車内」と規定している。
診療放射線技師については、画像誘導放射線治療(IGRT)による放射線治療の際、肛門内のガスを吸入するために肛門からカテーテルを挿入する手技を業務に加えることについて検討する。検診車でのX線照射の医師立会いについては、リスクなどを検証している厚生労働科学研究費事業の結果を踏まえて検討する。
理学療法士については、「身体に障害のある者」となっている理学療法の対象に、廃用症候群などを予防する観点から「身体に障害のおそれのある者」を追加するよう日本理学療法士協会が求めていた。しかし、理学療法そのものの議論となることから同WGでの検討は見送る。(8/27MEDIFAXより)