【その他】医科財源4700億円を高評価/日医、12年度改定を総括
日本医師会は2月15日の定例会見で、2012年度診療報酬改定の見解を発表した。中川俊男副会長はネットでプラス0.004%とわずかのプラス改定だったことに対して「医科本体4700億円のプラス改定だったということを強調したい」と述べた。改定率決定の段階で入院・外来の配分が示されなかったことも高く評価した。一方、再診料の引き上げが実現しなかったことは遺憾とし、中医協委員の鈴木邦彦常任理事は「引き続き、再診料を元に戻すことを要望し続けたい」と述べた。
中川副会長は改定率決定に向けた政府と日医の動きを総括した。民主党の代表選挙前に開かれた党内の会合で野田佳彦首相が「基本的にマイナスはないだろう」と発言したことが「非常に大きかった」と述べた。改定直前の動きでは、民主党政策調査会の役員会が12月20日にネットプラスを政府に求めることを了承した点を挙げ、「ここで固まったのだろうと理解している」とした。診療報酬改定に対する財務省の対応については懸念を示し「診療報酬の中身にまで介入することが常態化しつつあるが、非常に問題」と指摘した。(2/16MEDIFAXより)