「4疾病」で全県共用の連携パス/千葉県医
千葉県医師会は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の4疾病ごとに「千葉県共用地域医療連携パス」を策定し、2009年度から普及に向けた取り組みを千葉県とともに開始した。県によると、4疾病で形式を統一した連携パスの策定は、全国でも初めての取り組み。連携パスの普及協力医療機関は、7月末までに143施設の登録を受け付けた。
千葉県は08年4月に改訂した保健医療計画で、疾病ごとに急性期、回復期などの段階に応じた医療機関の役割分担と連携の在り方を示した「循環型地域医療連携システム」を構築。千葉県医は同システムの円滑な運用を図るため、県の委託を受けて「全県共用型地域医療連携パス」作成ワーキンググループを設置し、4疾病ごとに全県共用の連携パスを策定する検討作業を進めた。
09年2月には県内の医療関係者を集めたシンポジウムで連携パスを公表。その後も県内9カ所の2次保健医療圏ごとに地域保健医療協議会などを通じて意見集約を行い、3月までに千葉県医療審議会の承認を得た。(8/4MEDIFAXより)