「2200億円は限界に来つつある」/衆院予算委で麻生首相

「2200億円は限界に来つつある」/衆院予算委で麻生首相

 日本医師連盟が9月12日の会見で「麻生太郎自民党幹事長(当時) の意向として2200億円の削減を2010年度予算で凍結すると伝えられた」と説明したことについて、麻生首相は10月7日、衆院予算委員会で「2200億円については、ほぼ限界に近いところに来つつあると申し上げたのは事実だ」と述べた。民主党の前原誠司副代表が、日医連に伝えた内容をただしたのに対し答えた。

 麻生首相は「今後、財源などを勘案して少なくとも予算編成過程で検討していく必要があるのではないかと言ったことを記憶している」とも述べたが、この日の答弁では10年度予算で凍結するかどうかまでは触れなかった。

 さらに、前原副代表は社会保障費2200億円の抑制を撤廃し、代わりに道路特定財源を一般財源化することで補てんできないかと問いただした。麻生首相は「どのようなものに使うかは今からの検討だが、道路特定財源を一般財源化して2200億円全額に充てることは今、持っているわけではない」と述べ、社会保障費2200億円を撤廃するための財源として道路特定財源を充てる考えは現時点ではないとした。

 前原副代表は「カネに道路特定財源の色は付いていない。つまり色が付いていない3兆2000億円がある」と述べ、道路特定財源の一般財源化で社会保障費2200億円の穴埋めは可能との考えを強調した。(10/8MEDIFAXより)

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