「4月1日改定」の見直し検討を/中医協・診療側が主張  PDF

「4月1日改定」の見直し検討を/中医協・診療側が主張

 中医協の診療側委員は5月26日の総会で、2012年度診療報酬改定に向けた検討課題を提案した。10年度改定の付帯意見に盛り込まれた項目に関する検討に加え、改定の答申・施行時期の見直しなども盛り込んだ。

 診療報酬改定の答申・施行の時期は、現状では2月中旬答申、4月1日施行となっている。提案内容を説明した邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)は「現場では答申から施行までの準備期間が短すぎるという意見もある。予算編成の過程などで、難しい面もあると思うが検討したい」と述べた。

 このほかには、技術とモノの評価の分離や、基本診療料に含まれるコストの原価計算に基づく点数設定、複数科同日受診時の再診料の算定などを検討課題に挙げ、基本診療料や技術料に関する中間消耗材料などを含めたコスト分析や、再診料の意味合いに関する調査の実施を提案した。

 さらに、医師・看護師などの医療資源が少ない地域での算定要件緩和などを検討すべきだとし、地域ごとの医療提供・需要の調査を実施するよう訴えている。(5/27MEDIFAXより)

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