「過半数が90日超」15対1病棟の1割程度/慢性期分科会
厚生労働省は4月13日の中医協・慢性期入院医療の包括評価調査分科会(分科会長=池上直己・慶応大教授)に「医療施設・介護施設の利用者に関する横断調査」と「レセプト調査」の分析結果を報告した。在院日数が90日を超える患者が過半数を占める15対1一般病棟は12%程度で、13対1一般病棟については2%にすぎなかった。ただ、一般病棟に90日を超えて入院している患者の9割以上が、入院基本料の減額が免れる「特定除外患者」で、医療療養病棟の90日超の患者と比べてレセプト請求金額が高く、最大で月25万円以上の差があった。
分析結果によると、90日超の患者が過半数を占める病棟は、13対1一般病棟で2.0%、15対1一般病棟で12.3%だった。一方、20対1医療療養病棟では92.4%、25対1医療療養病棟では85.2%を占めた。事務局の厚労省保険局医療課は、一般病棟と療養病棟を比較し「対照的に逆になっている」と説明した。(4/14MEDIFAXより)