「負担増やむを得ない」過半数/厚労省、09年調査結果公表
厚生労働省が8月25日に公表した「2009年社会保障における公的・私的サービスに関する意識等調査結果」によると、今後の社会保障給付と負担の在り方について、負担増はやむを得ないと考える人が過半数に上った。
今後の社会保障水準や負担の在り方について聞いたところ「水準を維持し、少子高齢化による負担増はやむを得ない」と答えた人は43.2%。「水準を引き上げ、そのための大幅な負担増もやむを得ない」は12.4%だった。一方「水準をある程度引き下げ、従来通りの負担とすべき」は20.1%、「水準を大幅に引き下げ、負担を減らすべき」は8.9%だった。
重要と考える社会保障分野を複数回答で聞いたところ、55.2%が「老人医療や介護」と回答し、74.2%の「老後の所得保障(年金)」に次いで2番目に多かった。この他「医療保険・医療供給体制など」37.0%、「少子化対策(子育て支援)」36.6%などだった。
さらに充実させるべき社会保障分野では「雇用の確保や失業対策」が42.6%の最多。次いで「少子化対策(子育て支援)」38.3%、「老人医療や介護」35.3%、「医療保険・医療供給体制など」34.6%などだった。
医療や介護、年金などに関する公的・私的サービスの利用状況把握などを目的に、09年7月に調査を実施。回収客体数は1万1076人、集計客体数は1万645人だった。(8/26MEDIFAXより)