「舞鶴の医療を考える会」発足/30人参加住民目線で課題克服
舞鶴の地域医療を市民の目線で見つめ、市に意見を伝えようと、医療や教育、行政、福祉などの現場に携わってきた市民30人が「舞鶴の医療を考える会」を発足させ12月14日、市内で設立総会を開いた。市医療政策監の後藤章暢氏が講演し、参加メンバーは勤務医の疲弊などの課題、市が進める医療政策の現状へ理解を深めた。
「わかりにくい医療の動きを学び、市民の意見や要望をくみ上げる場に」との趣旨で、地元選出の府議や元市議、元舞鶴医師会長ら市民30人が集った。
後藤氏は、同市の医療政策の軸になる「地域医療あり方検討委」の答申内容を説明し「医療を核にまちをきちんと整備しないと、人口流出や都市そのものの崩壊にもつながりかねない」と強調した。
公的4病院の再編構想など答申の示した政策の進捗状況については「全然動いていないのが現状」と率直に話し「医療づくりに住民が参加することが大事。医師が地域を、地域も医師を支える関係づくりを目指してほしい」と呼びかけた。
総会では、市老人クラブ連合会長を務める増山寛一さんを代表者に選出。さらなる参加者を募るとともに、アンケートやシンポジウムなど今後の活動の方向性について決めた。