「社会保障のありかた」で全国会議員にアンケート
95%が「社会保障立国」目指すに賛意
3月20日に開催した「いのち輝く、芸術と社会保障のつどい」(前号既報)に向けて、全ての国会議員に「社会保障のありかた」についてアンケートを実施した。以下にその結果の概要を報告する。なお、紙面の都合上、京都の国会議員については掲載(右表)したが、全員分については協会ホームページに掲載している。回答いただいた方々には、この場をかりてお礼申し上げたい。
●対象 国会議員721人(衆議院議員479人 参議院議員242人)
●期間 2009年1月30日〜3月13日
●有効回答 75人(衆議院議員47人 参議院議員28人)
●回答率 10% ※政党別回答数
衆:自民5、民主27、共産8、社民3、大地1、無3
参:民主17、共産6、社民3、国民新1、無1
問1、「社会保障立国」目指そう!
社会保障費の伸び2,200億円圧縮に象徴される社会保障分野の構造改革をやめ、社会保障の充実によって国民生活を豊かにする、いわば「社会保障立国」の実現を目指すことについて
■賛成71(95%) ■反対0 ■分からない0 ■その他4(5%)
問2、社会保障をみんなのくらしの基盤に!
福祉に依存しないことや、働いて得た収入で自活することだけを「自立」ととらえるのではなく、ヨーロッパなどでみられるように、社会保障各施策を利用しながら自己実現を図っていくことも自立であり、そういった方向での社会保障制度を確立することについて
■賛成71(95%) ■反対0 ■分からない0 ■その他3(4%) ■無回答1(1%)
問3、もっと活用できる施策・制度内容に!
対象や期間が限られていて、ほとんどの失業者は受け取ることができない雇用保険の給付拡充や、勤労貧困層への住宅・教育保障など、社会情勢の変化に即応した社会保障の範囲の拡大について
■賛成72(96%) ■反対0 ■分からない1(1%) ■その他2(3%)
問4、負担は能力に応じたものに!
「負担なければ給付なし」といった弱者切り捨てにつながる考えかたや、利用料負担の応益負担原則を見直し、負担は能力に応じた応能負担を原則とすることについて
■賛成68(91%) ■反対2(3%) ■分からない0 ■その他5(7%)