「生きるってスバラシイ」社会に 芸術と社会保障のつどい開く

「生きるってスバラシイ」社会に 芸術と社会保障のつどい開く

狂言も行われた社会保障のつどい
狂言も行われた社会保障のつどい

 「いのち輝く、芸術と社会保障のつどい」が3月20日、京都産業会館シルクホールで開催され、府民約650人が参加した。医科・歯科保険医協会など社会保障に関わる17団体でつくる実行委員会が主催した。(2面に特集)

 つどいの名称には、憲法25条の生存権規定に「健康」で「文化的な」と記されていることから、ただ衣食住の保障に留まらず、芸術・文化に親しめてこそ、「生きるってスバラシイ」社会であるとのメッセージがこめられている。

 木津川計氏(雑誌『上方芸能』発行人)の基調提案、「反貧困トーク」と題した雇用、生活保護、医療・介護の各分野からの報告、厳しい現実を変えるためにこれから何をすべきかを探った。発言をまとめた竹下義樹弁護士は、「作られた貧困が明らかにされた。今、全ての政党が社会保障拡充をいうが、基準が明確でない。時の政権によって壊されない仕組みとするために、社会保障基本法の制定運動は一つの柱となる」と結んだ。

 また、全国会議員対象「社会保障」アンケートの結果発表や、つどいに向けて制作した映像『京都の社会保障は今』も上映した(協会ホームページに掲載予定)。

 文化企画では、オープニングで茂山狂言会による狂言「蝸牛(かぎゅう)」が参加者を魅了し、京響市民合唱団有志による合唱がエンディングを飾った。

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