「無診察リハビリ」で実態調査へ/リハ病院・施設協会>
外来通院リハビリテーションで、医師の診察を受けずに、リハビリ治療を行うだけで、再診料とリハビリ報酬を算定する、いわゆる「無診察リハビリ」問題について、日本リハビリテーション病院・施設協会(浜村明徳会長)は5月14日に開いた理事会で、実態把握に乗り出す方針を決めた。
無診察リハビリ問題は、すでに診療報酬の返還命令を受けている事例が出ている。
今回の診療報酬改定で明細書の発行が義務付けられたことで、患者側から「医師の診察を受けていないのに再診料が付いている」との質問を受けるケースも出てきている。同協会では、今回の診療報酬改定でリハビリ全体の点数が一定の評価を受けていることからも、違法請求の根絶にリハビリ医療界全体の結束を求める構えだ。
今回の無診察リハの実態調査では?外来通院によるリハビリサービスを実施しているかどうか?外来通院リハビリの1日平均患者数?患者1人1日当たり平均リハビリ実施単位数?通院リハビリ実施患者の疾患別リハビリの割合について?医師の診察の実施状況?医師の診察とリハビリの実施時間の関係─などを盛り込む。(5/17MEDIFAXより)