「市場原理主義」回帰に懸念/日医の中川常任理事  PDF

「市場原理主義」回帰に懸念/日医の中川常任理事

 政府の行政刷新会議が、規制改革会議の後継として設置する規制・制度改革分科会について、日本医師会は3月3日の会見で「市場原理主義を重視する規制改革の悪い流れを引き継ごうとしていることに驚きを禁じ得ない」とする見解を示した。

 日医の中川俊男常任理事は会見で、2009年12月に規制改革会議が決定した混合診療の在り方の見直しなど、医療分野の「重要取組課題」に関する資料が、分科会の設置を決めた行政刷新会議で参考資料として提出されたものの、意見のないまま分科会設置が決まったことなどについて懸念を表明。「混合診療の解禁や診療看護師資格の新設などは、民主党のマニフェストには一切ない」とし、「新たな分科会のお墨付きを得て、各課題を強行突破しようとする意図も感じられる」と述べ、現政権に対し「公約とも照らし合わせ、政治主導で国民のための改革を実現されるよう要望する」とした。(3/4MEDIFAXより)

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