「地域医療確保」「24時間訪問」にC評価/政策コンテスト
政府は12月1日、厚生労働省が2011年度予算の特別枠として獲得を目指す「地域医療確保推進事業」「24時間地域巡回型訪問サービス・家族介護者支援(レスパイトケア)等推進事業」「健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト」について、政策コンテストの結果をC評価とした。一方、大腸がん検診や肝炎対策、不妊治療の支援、障害者への緊急体制整備についてはB評価とした。
「元気な日本復活特別枠に関する評価会議」は、11年度予算特別枠として要望のあった全189事業の評価を決定した。厚労省の要望はこのうち15事業で、A評価(積極的に評価できる)が7事業、B評価(積極的に評価できるが改革姿勢に問題あり)が5事業、C評価(一定の評価はできるが改革姿勢に問題大)が3事業となった。D評価(評価困難)はなかった。A評価の7事業は「子宮頸がん予防対策強化事業」など、いずれも10年度補正予算で措置済みの事業だった。
評価会議後に会見した平野達男内閣府副大臣(評価会議担当副大臣)は、予算の配分額について菅直人首相を中心に玄葉光一郎国家戦略担当相(評価会議担当相)、野田佳彦財務相、仙谷由人官房長官らで最終決定するとした。予算額が削減となる事業については、既存事業の要求額を削って財源を捻出し、特別枠の事業に上乗せすることも可能とした。(12/2MEDIFAXより)