「在宅医療・介護の推進」大幅増／新規項目、軒並み特別枠で

　２０１２年度の厚生労働省概算要求のうち、在宅医療・介護の推進にはこれまでよりも大幅に増えた１２７億円を計上した。在宅チーム医療を担う人材育成（８.億円）をはじめ、在宅医療連携体制の推進（３１億円）、在宅医療を提供する拠点薬局の整備（２０億円）、国立高度専門医療研究センターを中心とした在宅医療推進のための研究事業（１６億円）などの新規項目は軒並み特別枠で要求した。

　このうち、在宅サービス拠点の充実と低所得高齢者の住まい対策には、特別枠として３５億円を計上。改正介護保険法で創設した小規模多機能型居宅介護と訪問看護の「複合型サービス」、訪問介護と訪問看護を一体的に提供する「定期巡回・随時対応サービス」の事業所開設費用を助成する。訪問看護ステーションの大規模化も助成対象とする。低所得高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を続けられるよう、２９人以下の小規模養護老人ホームの開設や、既存施設の個室化も財政支援する。（９/２８MEDIFAXより）