「初・再診」1日当たり0.8%増/09年診療行為別調査
厚生労働省が7月15日に発表した「2009年社会医療診療行為別調査結果の概況」で、入院外の「初・再診」の1日当たり点数が前年比で0.8%増加していたことが分かった。08年度診療報酬改定でいわゆる「5分ルール」が導入された外来管理加算の算定回数は、改定直後の前年より111万8246回増え、3391万9070回となった。外来管理加算の1件当たり点数は前年比0.7点、1日当たり点数は同1.2点増だった。
再診料、外来管理加算の算定回数を病院・診療所別に見ると、再診料は病院で2625万2707回(前年比193万9779回減)、診療所で6362万2087回(同247万2496回減)、外来管理加算は病院で614万2202回(同26万2920回減)、診療所は2777万6868回(同138万1166回増)だった。
●メディアスとの乖離ない
入院外の総数では、1件当たり1249.0点で前年比9.3%減、1日当たり729.9点で同3.9%減。前年調査では人工腎臓明細書が例年と比べて多く抽出されたため、「処置」の点数が例年より高かったが、厚労省統計情報部社会統計課は「今回の調査でほぼ例年通りに戻った」としている。抽出の偏りに伴い10年度診療報酬改定を議論した09年の中医協では、診療行為別調査とメディアスとの乖離が指摘され、補正データが用いられたが、今回調査については「メディアスと大きな乖離はない」(社会統計課)としている。
入院の総数は1件当たり4万3608.5点(前年比2.8%増)、1日当たり2582.7点(同1.8%増)。DPC対象病院増加の影響で「診断群分類による包括評価等」は1件当たり9710.9点(同61.9%増)、1日当たり575.1点(同60.2%増)と大幅な増加が見られた。包括される検査などの点数は1件当たり、1日当たりともに減少している。(7/16MEDIFAXより)