「マイナンバー法」12年の通常国会に提出へ/政府検討会が法案概要
政府の「社会保障・税に関わる番号制度に関する実務検討会」(座長=古川元久社会保障・税一体改革担当相)は12月16日、番号制度法案の概要をまとめた。法律の通称名を「マイナンバー法」とし、2012年の通常国会への提出を目指す。
番号制度の利用は、社会保障分野、税分野、防災分野から開始する。医療分野では、まず医療保険者の手続きで利用するとした。医療保険者の手続きでは、保険料の徴収などで番号制度を利用することが考えられるが、具体的な利用範囲はこれから議論して詰めていく。
病歴や診療情報などの医療分野情報は、医療連携や個人情報保護などの観点から他の情報と異なる対応が求められるため、番号制度法案とは別に厚生労働省で特別法案を作り、13年の通常国会に提出する方針を示した。
マイナンバーの利用は15年1月から開始。マイナンバー法は内閣府が所管し、個人番号の通知と番号カードの所管は総務省、法人番号の通知などの所管は国税庁とした。(12/19MEDIFAXより)