「ヒヤリ・ハット」全て報告する医師は4割/ケアネット調査  PDF

「ヒヤリ・ハット」全て報告する医師は4割/ケアネット調査

 医師・医療従事者向け情報サイトを運営するケアネットが行った意識調査で、日々の診療で「ヒヤリ・ハット」に遭遇した場合、「全て報告する」と回答した医師は全体の41.1%となった。6割近い医師が「報告しないことがある」と回答し、報告しない理由としては「レポート作成に手間がかかる」が46.0%と最多で、「院内に報告の仕組みがない」「報告しても事故予防に役立たないと思うため」と続いた。ヒヤリ・ハットの経験頻度では、3人に1人が月に1度以上は何らかの形でヒヤリ・ハットに遭遇しているとし、「なし」とした医師は全体の14.4%だった。

 調査は今年1月にケアネットのサイトの会員を対象にインターネットで回答を得た。有効回答1000人の機関別の内訳は▽医療事故の報告義務医療機関18.7%▽参加登録申請医療機関9.3%▽上記以外の病院34.4%▽上記以外の一般診療所・クリニック29.8%▽その他7.8%─となっている。

 報告手段については「紙ベース」が44.9%、「電子化された報告システム」が32.3%と回答。内訳では報告義務医療機関で7割、参加登録申請医療機関で6割が電子システムを導入していると回答した。しかし紙ベースの方が報告しやすかったといった声も上がっている。また、一般診療所・クリニックでは「報告の仕組みがない」との回答が約6割に上った。(2/7MEDIFAXより)

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