「ジャズを楽しむ会」が10周年
協会は「ジャズを楽しむ会」を、9月5日にルクラブ・ジャズで開催。参加者は36人となった。恒例のプロ演奏者と参加者のセッションも行われ、熱気あふれる夜となった。以下、参加記を掲載する。
ジャズに抱かれる時間
田野邊裕二(宇治久世)
今年も9月5日、ルクラブ・ジャズで保険医協会主催の「ジャズを楽しむ会」が催されました。今回は記念すべき10周年を迎えたこともあり、音楽愛好家の会員やご家族などが多数参加され、例年以上の賑わいでした。振り返れば10年前、当時、副理事長の職にあられた増田道彦先生から「ジャズの会」開催のご案内をいただいた時、プロミュージシャンの生演奏を間近で聴けることはもとより、会員の先生方とご一緒に演奏できる機会が得られたことに大変感激したのを覚えております。以来、協会事務局の方々のお力添えを頂戴しながら、微力ながらも会の運営に協力してまいりました。しかしながら、この会が10年もの間続けられましたことは、何よりも保険医協会幹部の先生方をはじめ、会員の先生方のご理解とご支援の賜物であると、心より深く感謝申し上げております。
毎年、会が始まりますと、プロ奏者の洗練された演奏を聴きながら心地よい時間が流れ、ほろ酔い気分の中で、非日常的な落ち着いた空間に浸ることができます。この居心地の良さは、音楽の嗜好やジャズ音楽への理解などとは全く無関係に、誰もがごく自然に体感できます。また、音楽に抱かれたような独特の空間の中で、聴衆の中に「一体感」のような感情も生まれ、演奏を聴く楽しみを倍増させます。クラシック音楽のように静粛に鎮座しながら聴くのではなく、グラスを片手にリラックスして演奏を聴けるのが、ジャズ音楽の魅力でもあります。
今年は10周年ということもあり、若手ジャズギタリストが師と仰ぐ関西ジャズ界の重鎮、寺井豊氏を中心としたユニットが出演され、魅力溢れる卓越した演奏を聴くことができました。また、第2部では、今年も会員を中心としたバンド演奏、更には、プロ奏者を交えた有志たちによるジャムセッションが行われ、夜遅くまで楽しい時間が続きました。
私自身も第一回目から参加し、バンド演奏やジャムセッションを楽しませていただきましたが、この会のお蔭で、色々な方々との素敵なご縁を得ることができました。この「ジャズを楽しむ会」の開催にあらためて感謝申し上げますとともに、この会が今後益々発展されますことを心より祈念いたしております。