2007年度国民医療費/過去最高の34兆1360億円  PDF

2007年度国民医療費/過去最高の34兆1360億円

 2007年度の国民医療費が34兆1360億円で過去最高を更新したことが、厚生労働省が9月2日発表した「07年度国民医療費の概況」で明らかになった。国民1人当たりの国民医療費も26万7200円、国民所得に占める国民医療費の割合は9.11%で、いずれも過去最高となった。65歳以上高齢者の医療費割合は52.0%で、1人当たりの国民医療費は64歳以下の約4倍だった。

 国民医療費総額は前年度比3.0%増。前年度はマイナス3.16%となった診療報酬改定の影響で微減したが、改定や大きな影響がなかった07年度は高齢化や医療の高度化による自然増で再び増加に転じた。

●国庫負担は24.7%、事業主負担は20.3%

 財源別に見ると、公費分12兆5271億円(構成割合36.7%)、保険料分16兆7898億円(同49.2%)。公費分は前年度比3.3%、保険料分は同3.5%の増加となった。公費分のうち国庫負担分が全体に占める割合は24.7%、保険料分のうち事業主負担分の全体に占める割合は20.3%、被保険者負担分は28.9%となっている。

 診療種類別では一般診療医療費が全体の75.1%に当たる25兆6418億円(前年度比2.4%増)。病院が17兆3102億円(同2.5%増)、一般診療所が8兆3316億円(同2.2%増)という内訳だ。薬局調剤費は5兆1222億円(同8.8%増)で全体の15.0%を占める。歯科診療医療費は全体の7.3%に当たる2兆4996億円(同0.2%減)だった。

 年齢階級別に見ると、65歳以上が17兆7439億円、65歳未満が16兆3921億円。75歳以上は10兆893億円で、初めて10兆円を超えた。1人当たりでは65歳以上が64万6100円に対し、65歳未満は16万3400円だった。

 一般診療医療費に限ると、65歳以上は14兆973億円で全体の55.0%を占め、65歳未満は11兆5445億円だった。1人当たりでは65歳以上が51万3300円、65歳未満が11万5100円で5倍近い格差があった。

 一般診療医療費の傷病分類別では、循環器系疾患5兆4353億円、がん3兆716億円、腎尿路生殖器系疾患2兆1389億円などの順。65歳未満では上位3傷病の合計が全体の34.5%だったのに対し、65歳以上では循環器系疾患だけで28.7%を占めた。

 制度区分別に見ると、医療保険等給付分が16兆7576億円(前年度比5.2%増)、老人保健給付分10兆2785億円(同0.5%増)、医療機関窓口での患者負担分は4兆7996億円(0.9%増)だった。(9/3MEDIFAXより)

ページの先頭へ