「第1ラウンド」は年代別の課題を整理し、今秋からの「第2ラウンド」では個別項目の検討へ 

中医協総会(2019年3月27日)概要報告

中医協総会が3月27日に開かれ、厚労省は「2020年度診療報酬改定に向けた検討項目と進め方について(案)」を提案、承認されました。

今夏までの「第1ラウンド」では、報酬の項目にとらわれすぎない活発な議論を促進する観点から、(1)患者の疾病構造や受療行動等を意識しつつ、年代別に課題を整理、(2)昨今の医療と関連性の高いテーマについて課題を整理と提案されました。

人間の一生を、周産期・乳幼児期、学童期・思春期、青年期・壮年期・中年期、高齢期、人生の最終段階と5つの年代ごとにテーマを整理し、医科・歯科・調剤・看護などで横断的に議論する方針を示しました。

さらに、従来の「入院・外来」の枠組み以外で、患者の年代などに目を向け、医療提供にあたって患者の抱える課題を整理し、新たな視点を加えつつ網羅的に議論することにより、これまでの診療報酬改定の取り組みを一層強化できる可能性が考えられるとしました。今秋以降の「第2ラウンド」では、従来通り個別項目ごとに検討します。

森光医療課長は「どの世代にどのようなニーズがあって、どういう医療をなされているかを踏まえて課題を整理していきたい」と説明しました。

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