07年度純利益、大幅増の239億円/国病機構

07年度純利益、大幅増の239億円/国病機構

 厚生労働省の独立行政法人評価委員会国立病院部会は8月20日、国立病院機構の2007年度業務実績評価結果をまとめた。同機構のネットワークを生かした臨床研究事業やEBMの推進に向けた取り組みなどを評価し、全14の個別評価項目中、「S」評価が5項目、「A」評価が9項目で、「B」評価以下はなかった。純利益は約239億円となり、06年度の約90億円から大幅増。平均在院日数の短縮や地域連携の推進などで診療報酬の上位基準を取得したことや、赤字病院への経営指導などが要因と分析している。

 クリティカルパスの実施件数は22万6845件(06年度19万3456件)。03年度の9万7389件から50%以上増加させることが中期目標だが、132.9%増と目標を大きく超えた。地域連携パスによる医療を実践している病院は38病院あり、06年度の25病院から増加している。

 S評価となった臨床研究事業では、治験実施症例数が4803件(06年度は4624件) だった。03年度の2789件から20%以上増加させる中期目標に対し、72.2%増となり、こちらも大きく目標を超えた。

 委員からは「厳しい診療報酬の中で成果を出している」「インパクトのある業績」など、評価する声が多く上がった。(8/21MEDIFAXより)

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