DPC導入で経営改善は79.8%/日病・アンケート調査報告  PDF

DPC導入で経営改善は79.8%/日病・アンケート調査報告

 日本病院会は10月29日、「DPCについてのアンケート」の調査報告を発表した。DPC導入後5年が経過し、問題点も明らかになりつつあるとの考えから、入院医療の包括払い方式の今後の在り方を探る目的で現行のDPC方式の利点と問題点をアンケート方式で調べた。

 日病加盟のDPC対象病院400施設にアンケート用紙を2008年6月に送付し、273施設から回答を得た。08年4月時点のDPC対象病院は534施設で、回答病院はそのうちの約半数に相当する。

 調査結果によると、DPC対象病院となったことで「大きく増収となった」「増収となった」「若干増収となった」と回答した病院は全体の79.8%に達し、現時点でのDPC導入は経営改善につながる傾向を示した。ただ、医療の質の変化については「何とも言えない」との意見が64.8%を占めた。

 DPC導入でもたらされた変化については、複数回答で63.4%の病院が「平均在院日数の短縮」を挙げた。このほか「後発医薬品への切り替えが進んだ」(62.6%)、「外来での検査の増加」(54.6%)、「収入の増加」(49.8%)、「業務の多忙化」(48.0%) などが多かった。(10/30MEDIFAXより)

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