DPCの高額薬剤で新ルール、10成分が出来高に/中医協  PDF

DPCの高額薬剤で新ルール、10成分が出来高に/中医協

 中医協は9月7日の総会で、DPC病院で高額薬剤を暫定的に出来高算定にする範囲を拡大した新たなルールを了承した。この新ルールに基づき、薬価収載を了承された関節リウマチ治療薬ゴリムマブ(遺伝子組換え)など3成分に加え、2010年4月以降に薬価収載、適応追加され、すでに包括化されている7成分も出来高算定となる。

 DPC制度上の高額薬剤の取り扱いについては従来、標準コストがその高額薬剤を使用していない場合の「平均+1SD(標準偏差)」を超えることが出来高算定に移る条件だったが、新ルールでは84パーセンタイル(100の分布があった場合には84番目)に緩和する。原則として、次期改定では薬剤コストを反映した診断群分類を設ける仕組みは変わらない。

 これにより薬価収載が了承された新薬のうち、皮膚T細胞性リンパ腫治療薬ボリノスタット、ゴリムマブ、抗菌薬ダプトマイシンの3成分が出来高算定に移行。さらに、すでに包括化と判定された骨粗鬆症治療薬テリパラチド(遺伝子組換え)など7成分についても、今後使用する場合には出来高算定となる。(9/8MEDIFAXより)

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