B・C型肝炎の医療費助成拡大を検討/与党・肝炎PTが方針  PDF

B・C型肝炎の医療費助成拡大を検討/与党・肝炎PTが方針

 与党の肝炎対策に関するプロジェクトチーム(PT、座長=川崎二郎・元厚生労働相)は7月8日、肝炎患者に対する医療費助成制度の拡大に向けた方針をまとめた。C型肝炎に対するインターフェロン治療の対象者の拡大や、核酸アナログ製剤を用いたB型肝炎の治療への助成制度の在り方を検討することを盛り込んだ。

 厚労省は、2008年4月からB型・C型肝炎の根治を目的としたインターフェロン治療の医療費助成を実施している。PTがまとめた方針では、C型肝炎患者へのインターフェロンの投与が、肝がん予防に効果があるかどうか検証することを要請。その上で、肝がん予防を目的とした投与にまで助成制度の対象者を拡大する方向で検討することを求めた。

 核酸アナログ製剤を用いたB型肝炎の治療については、投与後の定期的な検査費用も含めて医療費助成の在り方を検討する必要性を指摘した。

 肝炎治療の均てん化を図るために整備している肝疾患診療連携拠点病院に関しては、全都道府県で早急に指定することを求めた上で、機能の充実に向けた取り組みが必要とした。

 このほか、08年11月に設置された「肝炎情報センター」による患者への情報提供の在り方を検討することや、肝炎や肝硬変に効果的な新薬の開発などに努めるよう求めた。(7/9MEDIFAXより)

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