非正規12万4800人失職/厚労省調査、12月比5割増  PDF

非正規12万4800人失職/厚労省調査、12月比5割増

 製造業を中心とした「派遣切り」など企業の人員削減で、2008年10月から09年3月までに失職したか、失職する見通しの派遣社員ら非正規労働者が12万4802人に達することが1月30日、厚生労働省の調査で分かった。08年12月調査から約5割増。また09年春卒業予定の大学生や高校生らのうち、企業の採用内定を取り消された人は08年12月調査から約6割増の1215人。山一証券破綻などの影響を受けた1998年3月卒(1077人)を上回り、94年3月卒を対象に調査を始めて以来、最悪となった。

 一方、総務省が同日発表した08年12月の完全失業率(季節調整値)は前月より0.5ポイント悪化の4.4%で、2カ月連続で上昇した。0.5ポイントの悪化幅は67年3月以来約42年ぶりの大きさ。同省は「雇用・失業情勢は急速に悪化している」と指摘。自動車や電機など大手の輸出企業を中心に業績の下方修正が相次いでおり、今後も人員削減や内定取り消しが増えるのは必至。政府に新たな対策を求める声が強まりそうだ。【共同】

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