非正規労働者の失職21万人/正社員も3万7000人に  PDF

非正規労働者の失職21万人/正社員も3万7000人に

 2008年10月から09年6月までに職を失ったり、失う見通しの非正規労働者の数は21万6408人で、4月の前回調査より4.4%増えたことが5月29日、厚生労働省の調査で分かった。

 厚労省が同日発表した大量雇用変動届の提出状況によると、解雇などで職を失う正社員は3月と4月の届け出分の合計で3万7346人。長引く不況で人員削減が正社員にも波及していることが鮮明になった。

 非正規労働者のうち、派遣社員が13万5065人と最も多い。このほか契約社員4万7100人、請負社員1万6795人と続いた。

 再就職した人は2万2572人で、動向が把握できた人のうち、26.1%にとどまった。

 都道府県別で失職者が最も多いのは、自動車関連産業が集積する愛知県で3万5986人。次いで長野県9688人、静岡県8841人など。

 非正規労働者は、5月19日時点でハローワークなどを通じて把握した数字をまとめた。また、1カ月以内に30人以上が離職する場合、企業は事前に大量雇用変動届の提出を義務付けられており、うち正社員の失職予定者の数を厚労省がまとめた。【共同】

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