脳卒中、低い予防意識/ファイザーが調査、高血圧の4割受診せず

脳卒中、低い予防意識/ファイザーが調査、高血圧の4割受診せず

 脳卒中の危険因子として高血圧はよく知られている半面、検査で高血圧と判定されても医療機関にかからない人が約4割いることが、脳卒中に関するファイザー社のインターネット調査で分かった。受診せず生活習慣を変えて改善しようと考えているものの、実際に変えられたのは約半数だった。

 調査は4月、各都道府県の40歳以上の男女各50人、計4700人を対象に実施した。

 「脳卒中になりやすいと思われる病気」(複数回答)では、高血圧は94%、高コレステロール血症も78%の人が選択し、認知度が高かった。糖尿病(40%)や一過性脳虚血(32%) などは理解不足がうかがえた。

 検査で高血圧との結果が出た人のうち、医療機関を受診しなかったのは38%。LDLコレステロール値が高かった人では、58%が受診しなかった。

 受診しない理由はともに「生活習慣を変えることによって改善しようと思った」が最多で、「自覚症状がなかった」「通院する時間がなかった」などが続く。生活習慣で改善しようと思った人のうち、実際に食事、運動、喫煙などの習慣を変えた人は高血圧で48%、高コレステロール血症で50%だった。(9/2MEDIFAXより)

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