社会保障は財政と一体で改革/与謝野経財担当相

社会保障は財政と一体で改革/与謝野経財担当相

 政府の経済財政諮問会議は8月25日、2008年度の補正予算として検討が進められることになる「安心実現のための総合対策」をテーマに議論した。与謝野馨経済財政担当相は会議終了後の会見で、国民の安心に密接にかかわる社会保障制度について「持続可能な制度の道筋を明確化するため、財政と一体となった改革をすることについて、今後の会議のメーンテーマにすることを決定した」と説明した。

 総合対策は政府・与党が11日に補正予算に向けてまとめたもので、具体的には低炭素社会の実現のほか、物価高対策や医療対策など国民生活の不安解消につながる対策を講じることを柱としている。

 民間議員は「総合対策の策定に当たって」と題する資料を提示し、(1)財政健全化路線の堅持とバラマキの回避、(2)持続可能な社会保障制度の道筋の明確化─を求めた。

 与謝野経財相は、社会保障制度について「多くの国民が将来に不安感を持っている」と指摘。その上で「こういう経済状況で、国民負担を増やす税制改革ができるかという疑問を呈する方々もいるが、抜本改革の論議だけは始めて国民に方向性を示さなければならず、政治はそれを避けて通れない」との認識を表明した。(8/26MEDIFAXより)

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