産科の無過失補償「周知不足」/NPOがアンケート  PDF

産科の無過失補償「周知不足」/NPOがアンケート

 2009年1月から始まる産科の無過失補償制度について、助産師らでつくる特定非営利活動法人(NPO法人) お産サポートJAPAN (東京) は12月16日、妊婦や母親187人へのアンケート結果を公表。約半数が「出産一時金が3万円増額されることを知らない」と答えたとして、制度の周知不足を指摘した。

 産科の無過失補償は、脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師の過失の有無にかかわらず患者側に補償金が支払われる制度。保険料は医療機関が支払うが、それに伴う分娩費用の値上げは、出産育児一時金の3万円増額で対応される。

 アンケートは11月1日から12月15日まで、NPOメンバーの助産師がいる東京、大阪、神奈川、滋賀、兵庫の5都府県で実施。23歳から41歳の妊婦や母親187人が回答した。

 3万円増額を知っていたのは98人(52%) で、知らなかったとの回答も89人(48%) に上った。脳性まひの赤ちゃんだけが補償の対象になるのを知っていたのは68人(36%)。知らなかったのもほぼ同じ69人(37%) で、未回答は50人(27%) だった。【共同】

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