気温上昇2度以内に黄信号/CO2排出量、既に3分の1  PDF

気温上昇2度以内に黄信号/CO2排出量、既に3分の1

 産業革命前に比べて気温上昇を2度程度にとどめるには、世界で2000年から50年までに排出できる二酸化炭素(CO2)の量は1兆トンだが、この9年間に既にその3分の1を排出してしまったとする研究結果を、欧州の研究チームが4月30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 地球温暖化防止のために、強力な排出削減策が必要ということをあらためて示す結果。

 ドイツのポツダム気候影響研究所などは、温室効果ガスや汚染物質の影響と、それによる地球の気候変化を組み込んだコンピューターモデルで解析。50年間の排出量が1兆トンだと気温上昇が2度を超える可能性は25%、1.4兆トンだと50%に上昇すると判明した。

 英オックスフォード大などのチームは、1750年から2500年までの750年間で解析。3.7兆トンが排出されると気温が2度上がるとみられるが、3分の1の期間が経過した08年までに、既に半分を排出していると指摘した。

 両チームは「50年までに1990年比で温室効果ガスの排出を50%以上削減する必要があり、早急な取り組みが必要だ。これ以上待つと多大なコストがかかることになる」としている。【共同】

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