母子手帳の改正へ議論を開始/厚労省・検討会  PDF

母子手帳の改正へ議論を開始/厚労省・検討会

 厚生労働省の「母子健康手帳に関する検討会」(座長=柳澤正義・日本子ども家庭総合研究所長)は9月14日、初会合を開き、母子健康手帳の改正に向けて意見交換した。今後は論点を整理した上で検討を進め、報告書をまとめる。母子健康手帳の改正はパブリックコメントを経て、年末には改正通知を発出、2012年4月から新しい母子健康手帳の配布を始めたい考えだ。

 母子健康手帳はこれまで、社会情勢や制度の変化、乳幼児身体発育曲線の改訂に合わせて改正を行っている。今回の検討会設置は、10年に実施した乳幼児身体発育曲線の調査結果がまとまることを受けたもの。

 議論では、妊婦健診・子ども健診の医療記録と健康情報が分けて記載されていることについて「省令様式分の医療記録と任意記載分の健康情報について混在させ、タイムリーに必要な情報が読めるようにする必要がある」とした指摘が上がったほか、予防接種について大きな変化があったとして「予防接種欄の改訂が必要」との意見があった。手帳のボリュームについては「分冊化」「1冊のまま」と意見の統一はなかった。また、手帳にインデックスを付ける案や副読本の活用についても指摘があった。(9/15MEDIFAXより)

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