日本脳炎、幼児の定期接種再開へ/検討会が提言、新型ワクチンで  PDF

日本脳炎、幼児の定期接種再開へ/検討会が提言、新型ワクチンで

 厚生労働省の予防接種に関する検討会は3月19日、2月に正式承認を受けた乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン「ジェービックV」を定期予防接種ワクチンとして対象に加え、第1期(標準年齢3−4歳)に限り定期化する必要があるなどとする提言をまとめた。厚労省は同日、予防接種実施規則を改正する省令案を提示。3月末からパブリックコメントを募集し、2009年夏の流行期までに再開させたい考えだ。

 日本脳炎の定期接種をめぐっては、現行のマウス脳由来のワクチンと急性散在性脳脊髄炎(ADEM)との間に因果関係があるのではないかと指摘され、05年5月に厚労省が積極的な接種勧奨を差し控えるよう通知。以降、定期接種は事実上中断している。

 提言では、積極的な接種勧奨の差し控え以降、接種を受けられなかった幼児で日本脳炎に対する抗体保有率が低くなっている一方、国内でも罹患のリスクは依然として存在すると指摘。「ジェービックV」を速やかに定期接種のワクチンとして使用できるようにすることが必要とし、日本脳炎ワクチンの接種を一度も受けたことがない3−6歳の子どもに優先的に接種することが望ましいとした。

 ただ、供給量が限られていることなどから、「現段階においては積極的に勧奨する段階には至っていない」とし、自治体に対して積極的な接種勧奨は求めない方針だ。また、第2期(標準年齢9歳)については有効性や安全性が確立していないとして、定期接種のワクチンに位置付けることは困難と明記。現行のワクチンは当面存続させ、「ジェービックV」については、知見を収集して検討を続けるとした。(3/23MEDIFAXより)

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