文化ハイキング 源氏物語ゆかりの史跡めぐる

文化ハイキング 源氏物語ゆかりの史跡めぐる

廬山寺を見学する一行
廬山寺を見学する一行

 源氏物語ゆかりの史跡をめぐる「文化ハイキング」を5月17日に実施。参加者23人は、爽やかな五月晴れの中、ハイキングを楽しんだ。

 一行は、まず「廬山寺」へ。圓浄宗大本山の寺は、紫式部邸宅跡とされ、源氏物語を執筆した地。庭園は、源氏物語をイメージして作庭されたもので、その中央に新村出氏の揮毫による、「紫式部邸宅址」の碑が点景となっている。続いて京都御苑三名水の一つ染井のある「梨木神社」に立ち寄ったあと、京都御所を歩き、付近にあった「法成寺跡」「土御門殿跡」「枇杷殿跡」「閑院宮跡」等の説明を案内人より聞きながら、往時をしのんだ。

 昼食のあと、今度は下京方面に赴き、仏光寺などを通り、「夕顔塚」へ。夕顔の碑があるのみだが、源氏物語で、光源氏が乳母を見舞ったとき西隣にあった家に夕顔を見出したその場所に当たるとの話を聞き、一同感慨深げであった。さらに、嵯峨天皇の皇子で光源氏のモデルともいわれている源融の別邸「河原院」跡であった「本覚寺」で、源融像を見ることができた。一行は同じく「河原院」跡とされる「渉成園」へ。閑静で大きな池には睡蓮の白い花が点々と咲き、浮島にいた青鷺も静かに時を過ごしているようで、見事な庭園に河原院の風情を心ゆくまで堪能した。

【京都保険医新聞第2648号_2008年7月21日_4面】

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