復興計画のたたき台を提示/福島県・検討委分科会  PDF

復興計画のたたき台を提示/福島県・検討委分科会

 福島県が東日本大震災後の復興計画策定に向けて設置した福島県復興計画検討委員会の第2分科会が9月26日に開かれた。医療関係者から福島県医師会の星北斗常任理事が委員として参加した。同県は8月11日に決定した「福島県復興ビジョン」に基づく主要施策のうち、同分科会が担当する「未来を担う子ども・若者の育成」「地域のきずなの再生・発展」「災害に強く、未来を拓く社会づくり」について具体的な取り組みや事業を盛り込む「福島県復興計画」のたたき台を示した。

 たたき台では、すでに予算化されている事業や2011年度9月補正予算案に計上した事業のほか、今後検討していく事業も例示した。主要施策の「災害に強く、未来を拓く社会づくり」では、「災害時にも対応できる保健・医療・福祉提供体制の構築」に取り組む中で「浜通り地方の地域医療を再生するための事業」や「地域医療の復興を担う看護学生支援事業」「災害時医薬品等備蓄供給事業の取り組みの強化」「災害時の健康支援マニュアル等整備・研修事業」「医療支援のための看護職員派遣システムの構築」などの検討を進める。

 星委員は同分科会で、福島県立医科大が東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて放射線医学県民健康管理センター(仮称)など5施設を新設するとした一部報道を取り上げ、同検討委が関知しない中で議論が進められていることを強く抗議した。県担当者は、福島医科大を中心に検討が進められていることに理解を求める一方、同検討委での取り扱いについても「検討する」と述べた。(9/27MEDIFAXより)

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