審査充実3カ年計画で目標達成/支払基金、見落とし率2割減  PDF

審査充実3カ年計画で目標達成/支払基金、見落とし率2割減

 社会保険診療報酬支払基金は2005年度から取り組んできた「審査充実第3次3カ年計画」で、「見落とし率」を04年度実績から2割減とする目標を達成した。04年度の見落とし率18.7%に対し、3カ年計画の最終年度となる07年度は16.8%にとどまったものの、同年度第4・四半期には14.8%を達成。04年度比で20.6%減となった。1月27日の定例会見で発表した。

 支払基金は審査業務の充実を図るため、原審査での見落とし防止などを骨子とする同計画を策定。(1)原審査での見落とし防止、(2)審査取り扱い上の差異解消、(3)医療機関などに対する保険診療ルールの周知啓発、(4)保険者に対する審査結果の的確な説明─などに取り組んだ。数値目標とした見落とし率は、原審査の査定点数と再審査の査定点数を合計した総査定点数に占める再審査査定点数の割合を示している。

 原審査の見落とし防止対策では、高額レセプトを対象に複数の審査委員による審査の実施のほか、職員の業務を診療科別に分担させて効率化を図る取り組みなども行った。審査の差異解消については、支部間差異解消に向けて設置した既存の検討委員会で取り上げる事例を増やした。さらに審査情報提供委員会を04年度に新設し、05年度から具体的な検討作業を進めた。再審査請求についての保険者との連絡協議も、05年度の141回が07年度には249回まで増えている。(1/28MEDIFAXより)

ページの先頭へ