審査の自動化は「医療の在り方を否定」/支払基金、規制改革会議に反論

審査の自動化は「医療の在り方を否定」
/支払基金、規制改革会議に反論

 社会保険診療報酬支払基金は7月28日の定例会見で、規制改革会議の中間取りまとめに対する見解をあらためて発表した。同会議が「審査の効率化のためにまず取り組むべきことは、医学的に判断するものについて、できる限りシステムプログラムに置換すること」と主張していることに対し、基金は「医学的判断を自動化することは医療の在り方を否定するに等しい」と反論した。

 基金の見解ではさらに「審査は患者の病状・病態を病名、属性および診療内容などに照らし推し量った上で、診療内容が保険診療ルールに合致するか否か医学的に判断するもの」と指摘。「審査の自動化を前提とした規制改革会議の主張は根拠がない」と突っぱねた。規制改革会議が保険者による直接審査を推進するよう主張していることについては「公的医療保険制度の下で国が定める保険診療ルールが各保険者でまちまちに運用される恐れがあり、制度の根本がゆがめられかねない」とした。(7/29MEDIFAXより)

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