失業者1000人をヘルパーに養成/東京都、資格取得費を負担  PDF

失業者1000人をヘルパーに養成/東京都、資格取得費を負担

 東京都は1月7日、雇用対策の一環として、介護職への就職を目指す都内の失業者1000人程度を募集し、ホームヘルパー2級の資格取得に必要な講習費を全額肩代わりする全国でも珍しい事業を、2009年度から始める方針を決めた。都内では日比谷公園の「年越し派遣村」に派遣切りなどに遭った失業者が大勢詰め掛ける一方、医療福祉分野の人材は不足しているのが実情。都はヘルパー資格取得支援と既存の雇用対策を組み合わせ、雇用確保と介護現場の人材確保の一石二鳥につなげたい考えだ。

 都によると、ヘルパー資格取得支援は09年度当初予算案に約8億円を盛り込む。社会福祉法人や特定非営利活動法人に委託して、09年4月から応募窓口を設ける。

 住居がない人には民間のアパートなどを紹介。必要があれば、資格取得にかかる期間の目安の最大3カ月間は都が家賃を負担し、生活費も無利子で貸し付ける。

 資格取得後は都の福祉人材センターが就職をあっせんする。正規採用して6カ月間、雇い続ける会社には、都が1人当たり60万円の採用助成金を支給するという。

 群馬県太田市も08年12月、失業対策としてヘルパー2級の資格取得費を一部負担すると発表している。【共同】(1/9MEDIFAXより)

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