地域医療強化など3プロジェクト/舛添厚労相、諮問会議で提示  PDF

地域医療強化など3プロジェクト/舛添厚労相、諮問会議で提示

 舛添要一厚生労働相は3月3日の経済財政諮問会議に臨時議員として出席し、健康長寿分野の成長戦略として「地域医療強化」や「介護基盤強化」など各プロジェクトの推進が必要になるとの見方を示した。厚生労働省はこうしたプロジェクトをパッケージで推進し、医療・介護の機能強化を図り、国民の健康長寿を支えるサービスを確立すると同時に、新たな産業・雇用創出につなげる考えだ。

 舛添厚労相は同日の会合で、成長戦略に向けて、予算などに盛り込んだ厚労省の施策をプロジェクトごとにまとめた資料を提示した。

 「地域医療強化プロジェクト」では、地域ネットワークの構築による医療機能の強化・再編と、周産期医療など救急対策の推進、医師不足への対応を掲げた。「介護基盤強化プロジェクト」では、24時間対応の訪問介護・看護サービスを拡充するほか、人材不足に対応する必要性を示した。人材の確保に向けては「サブプロジェクト」として、医師と医療関係者との協働、キャリアアップ、スキルアップに向けた仕組みづくりなどを盛り込んだ。

 「新技術イノベーションプロジェクト」では、介護ロボットなどの生活支援機器の開発や実用化、社会保障カードの検討、認知症、難病、がん治療などの研究支援を挙げた。高齢者の住まいの安心確保や、要介護高齢者を対象とした生活支援サービスの充実を図ることで地域再生・活性化も進めるサブプロジェクトも示した。(3/4MEDIFAXより)

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