協会けんぽ08年度決算、2年連続赤字/厚労省、政管健保と通算で  PDF

協会けんぽ08年度決算、2年連続赤字/厚労省、政管健保と通算で

 厚生労働省は8月4日、政府管掌健康保険と全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)を通算した2008年度の単年度収支決算の概要を公表した。08年10月以降、協会けんぽが政管健保の事業を受け継いだことから08年度決算については両者を通算し、一体的に取り扱った。医療分は2290億円の赤字で、2年連続の赤字決算となった。介護分も248億円の赤字を計上。全体では2538億円の赤字で、単年度赤字決算は07年度に引き続き2年連続となった。

 収支全体を見ると、収入の7兆7029億円に対し、支出は7兆9567億円。2538億円の赤字は前年度から1186億円悪化した。

 医療分については、収入7兆1357億円で前年度比305億円の増収だった。被保険者数は03年度以来5年ぶりに減少し、平均賞与月数も減少しているが、国庫補助が9093億円で前年度から892億円増加したことによる。

 一方、支出は7兆3647億円で前年度比1205億円の増加。うち保険給付費は4兆3375億円で、被保険者1人当たり保険給付費が増加したこともあり、前年度から692億円増加した。医療分の赤字は2290億円で、07年度に引き続き2年連続。赤字は前年度比900億円の悪化となった。(8/5MEDIFAXより)

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