協会けんぽ発足「保険者機能の発揮」強調/小林理事長

協会けんぽ発足「保険者機能の発揮」強調/小林理事長

 政管健保の運営を社会保険庁から引き継ぐ全国健康保険協会が10月1日に設立され、小林剛理事長は同日、職員向けの訓辞で「保険者機能の発揮」を今後取り組むべき課題に位置付けた。同協会は本部と47都道府県支部で構成。非公務員型の法人で、職員は民間職員となる。

 小林理事長は訓辞の中で、都道府県ごとの保険料率の設定を1年以内に予定していることを踏まえ「大事なことは地域に密着した健康保険の運営を進めていくこと」と指摘。今後、本部と支部が協力し「都道府県単位で保険者機能を十分に発揮できる体制を構築していきたい」と強調した。また規律ある職場づくりに取り組む決意を表明。「法令を順守し、個人情報保護にも留意し、公共的使命にふさわしい仕事をしていただきたい」と述べた。

 同協会が運営する健康保険の愛称は「協会けんぽ」。新たな被保険者証への切り替えは2009年3月までをめどに順次実施していく。ただ、切り替えが完了するまで、従来の政管健保の被保険者証も引き続き使用できる。新しい被保険者証はクレジットカードのサイズで、基本色は従来のオレンジから水色に変わる。保険者名称欄は「○○社会保険事務局(社会保険事務所)」から「全国健康保険協会○○支部」に変わる。健康保険の給付内容はこれまでの政管健保と変わらない。(10/2MEDIFAXより)

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