医療分野の情報化を推進/09年度規制改革会議の集中テーマ  PDF

医療分野の情報化を推進/09年度規制改革会議の集中テーマ

 政府の規制改革会議は4月2日、2009年度に集中的に取り組むテーマとして医療や介護を挙げた。医療や介護の分野は、規制改革によって雇用の増大や内需拡大を図ることができる成長分野と位置付けた。医療の分野では、レセプト請求の原則オンライン化をはじめとした医療のIT化を推進。質の良い医療を追求する観点から、医療情報の整備を進める方針を示した。

 このほか医療分野では、包括払いの推進やDRG/PPS(診断群別定額払い)の拡大をはじめとした診療報酬体系の在り方について議論する。また、医師と看護師の役割分担や医師養成の在り方、救急医療体制の整備などを集中テーマとして列挙した。

 介護分野は、人材不足が指摘されている介護従事者の養成と確保対策に言及。資格要件の在り方や有資格者の活用などを議論する。介護サービスを強化するためには、介護報酬改定の効果を分析し、次期改定でのさらなるインセンティブを検討する必要があると指摘した。

 また、同日は、09年度の運営方針を改定。「日本の実体経済は極度の収縮に見舞われている」との認識を示した上で、雇用の維持・増大と内需拡大に向けて「無用の諸規制を排除することが成長の極めて有効な推進力になる」とした。(4/3MEDIFAXより)

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